ホストの仕事はやめておけと言われる理由

精神的な負担が大きい

ホストは常にお客様の機嫌を伺い、気遣い、トークで楽しませることが求められます。全ての要求に応えるのは精神的なストレスが大きいです。また、身だしなみも一般的な男性に比べて高いレベルを要求されます。最近では私服で勤務するホストクラブが増えているのでなおさらです。

ホストはお客様から選ばれる側です。そのため、ちょっとしたトラブルで自分の元から離れてしまう不安を抱えることになります。来店時以外でもお客様へのフォローやケアがストレスになることも。

同じ店で働く同僚ホストはチームメイトですが、ライバルでもあります。毎日・毎月売上額を競うので勝敗を気にしすぎるとどんどんストレスが溜まります。

ちょっとしたことでネガティブ思考になってしまう人はホストをやめておけと言われるのも無理はありません。

身体的な負担が大きい

ほとんどのホストクラブは夜間に営業しているため、ホストは昼夜逆転した生活を送ります。営業時間外にもお客様とデート（同伴・アフター）を行うこともあり、生活リズムが不規則になりがちです。

ホストクラブはお酒を提供する場であり、ホスト自身もお酒を飲む機会がかなり多いです。新たにお酒を注文してもらうために自然と飲酒量が多くなり、健康を害する可能性が高まります。

マイナス面が目立ちますが、お酒を飲まないホストである「ネオホスト」が誕生した後はノンアルコール飲料を店に置くホストクラブが増えています。「ホスト＝お酒を飲む」の概念は年々弱くなっています。また、早朝から営業する朝ホストが少しずつ増えているので、生活リズムの乱れが少し抑えられる働き方もあります。

将来のキャリアに影響する可能性がある

ホストという職業に対する社会的なイメージは、必ずしも良いとは言えません。就職活動において履歴書に書いた場合はマイナスになりかねません。そのため、受験戦争を勝ち抜き、有名大学に入学しているような人生のエリートコースに乗っている人はホストの仕事はやめておいたほうがよいでしょう。

逆に、そこそこの学歴で、そこそこの就職先しか望めない人ならば若い時代の数年をホストの仕事に費やして一発逆転を狙うのもありでしょう。有名ホストになれれば、一般的なサラリーマンの数年分の収入を得ることができます。その収入を資金に企業することだって可能です。誰かに雇われるのではなく、誰かを雇う立場になるのです。

ホストの仕事が、その後の人生で全く何の役にも立たないなんてことはありません。特殊な仕事がゆえに生かせる場面は限定されるかもしれませんが、対人スキルは一級品ですので営業マンとして活躍できる可能性は高いです。

人間関係のトラブルが起こる

ホストクラブは疑似恋愛を提供している側面があるため、ビジネスとプライべートの境界線が曖昧です。ホストとそこに通う女性は単に従業員と客という関係性に留まりません。多くの場合、お客様側に恋愛感情が芽生え、それがトラブルに発展します。

同僚のホストとも時に衝突することがあるでしょう。前述のように同僚ホストは仲間でありライバル。競争相手との関係性がこじれることはあります。

その他、ホストの仕事を良く思わない家族や友人との関係性が悪化する可能性もあります。

安定した収入を得ることが難しい

ホストの収入は、自分を指名してくれるお客様の売上（使った金額）によって大きく左右されます。そのため、今月は100万でも翌月は10万円以下になることだってあります。安定した収入を得たい人はホストの仕事はやめておいた方が無難です。

そもそも、ホストの仕事に安定した収入を求めることが少しズレているわけですが、業界が成熟し、更なる発展を目指す場合にはそれに応える仕組みができるものです。

ホスト業界でも一般的な仕事における固定給に相当する最低保証給がほとんどのホストクラブにあります。金額は店舗によって様々ですが、日給：5,000円〜10,000円、月給：15万円〜20万円ほどです。歌舞伎町や大阪などの規模の大きいエリアの方が高く、地方は低いです。