ホストクラブの体験入店とは
体験入店とはホストクラブでの仕事を「疑似体験」することです。
略して体入(たいにゅう)とも呼ばれます。
何となくは分かっているけれども詳細は分からない、そんなホストの仕事を簡単に知ることができる便利なシステムです。
この特集では、体験入店の応募方法から持参するもの、気になるお金(給料)の話など基本情報の他、体験入店を扱った動画を元に全体の流れを紹介します。
体験入店に応募してみよう
体験入店は誰でも気軽に利用できるシステムです。
しかし、アポなしで直接お店に行っても難しい場合がほとんどです。
まずは事前応募からです始めましょう。
応募は電話・メール・LINEのいずれかで
体験入店の応募は通常の求人応募と基本的に同じです。
ホスト求人サイトやお店のHPには応募フォームや求人用の電話番号やLINE、メールアドレスがあります。
それらを利用して連絡します。
電話の場合はお店の営業時間に注意
電話で応募する場合、担当者がホストか専属のスタッフ(内勤)かをチェックしておくと良いです。
なぜならばホストの場合、営業中は電話に出られない可能性が高いからです。
ちなみにホストクラブの営業時間は…
1部(夕方〜深夜24時まで)※例外的に25時まで営業できる地域もある
2部(朝6時頃〜9時くらいまで)
です。
ホストか専属スタッフかは名前等で見分けるしかありません。
明らかにキラキラした名前の場合はホストです(笑)。
時間を気にせず応募できるLINEが便利
連絡をするタイミングがよく分からないならLINEを使いましょう。
LINEはホスト求人の応募方法として最もスタンダードな方法です。
最近では電話やメールアドレスが応募方法として存在しないお店が増えています。
文面にはきちんと「体験入店希望」という内容を盛り込みましょう。
担当者から返事が来たら日程の調整を行います。
友達と一緒に応募もできる
1人では不安だから友達と一緒に行きたい、
ホストに興味を持っている友達がいる、
など複数人で体験入店を希望する場合は事前に伝えておきましょう。
お店側にも準備が必要です。
いきなり人数が増えても対応できない場合がありますから。
体験入店できる日、できない日
ホストクラブは体験入店してくれる人をいつでも歓迎する気持ちでいます。
しかし、実際には体験入店できない日がいくつかあります。
以下にまとめました。
※体験入店の希望日は予め2つ以上用意しておくと良いでしょう。
問い合わせの当日
前述しましたが、体験入店はお店側にも色々と準備が必要です。
すぐに体験入店がしたい気持ちは分かりますが、翌日以降に希望日を設定した方が確実です。
どうしても当日に体験したい場合は遅くとも開店の1〜2時間前には連絡したほうが良いでしょう。
定休日
体験入店できないのが当たり前の日。
ホストクラブ業界では「○○曜日が定休日」などと決まっていることはなく、各店バラバラです。
事前にちゃんと定休日をチェックしておきましょう。
求人サイト、お店のHPには基本的に掲載している情報です。
イベントが開催される日
周年(お店の誕生日)、ホストのバースデー、季節のイベント。
ホストクラブでは毎週のように何かしらのイベントが行われています。
イベント時はホスト自身がその準備で忙しいですし、早い段階でお客様が来店して席が埋まっている場合があります。
体験入店をするには色々と難しい状況です。
小さめのイベントの場合は問題なく体験入店できることもあります。
締め日
締め日とは月の売上を締め切る最終日です。
ほとんどの場合、最終営業日が締め日になります。
そのため、30日や31日は体験入店が出来ない場合があります。
さらに、締め日の翌日を休日に設定しているお店が多いので、こちらも注意が必要です。
ホスト個人の売上も締め日で決まります。
店内のナンバー争いで最後の追い込みをかけるため、ホストたちはみんな忙しいです。
体験入店に時間を避けるホストも席もないことがほとんどです。
体験入店時に持参するもの
体一つ・手ブラでOK、と言いたい所ですがそうでもありません。
基本的に必要な物を以下に紹介します。
詳細は体験入店の問合せ時にお店側に確認することをお勧めします。
写真付き身分証
ホストクラブでは法律上18歳未満は働けません。
これは体験入店と言えど変わりません。
そのため、年齢を確認する身分証は必須です。
免許証やマイナンバーカードを用意しましょう。
大学生の場合は学生証が使える場合もありますが、基本的に難しいです。
住民票の場合は写真がないのでこれも難しい。
これらの身分証の場合、体験入店はせずに面接や説明のみで終わる場合もあります。
※体験入店はまた後日。
スーツ・靴※あれば
ホストの正装と言えばやはりスーツ。
スーツを持っている場合は持参するのもありです。
荷物になりますし、リクルートスーツではいまいち雰囲気に合わない、そんな場合はホストクラブにあるレンタルスーツを使わせてもらいましょう。
体験入店時の服装は多少ゆるいので、お店によってはジャケットがあればOKと言う場合も。
但し、下はハーフパンツなどゆるすぎるのは基本的にNGです。
体験入店でもらえるお金(給料)
一般的な職業体験はお金を払って体験することが多いです(子供向けが多いですが)。
しかし、ホストクラブの場合は違います。
体験入店時も仕事と見なしてお金(給料)がもらえるのです。
呼び方は様々ですが、「体験料」「体験費」「体入費」「体験入店料」などがあります。
金額の算出は時給・日給
ホストの体験入店は基本的に1日だけなので上記の2種類のみです。
ほとんどのホストクラブでは日給での金額を記載しています。
時給で記載している場合は体験時間そのものが変動する可能性があります。
※1〜2時間で終了する場合から、6時間ほどみっちりやる場合も。
もらえるのはいつ?
基本的に体験入店が終了したタイミングでもらえます。
と言うか、そのタイミングでもらえないお店は基本的に止めておいたほうが良いです。
支払いが後日になるのは単純に手間ですし、そういったお店は支払い自体を渋る場合もあります。
念のため体験入店の応募時に確認しておくと良いでしょう。
※あまりしつこく聞くとお金目当ての「体験荒らし」だと思われる可能性があるので注意。
相場はいくら?
時給の場合は1,000円〜1,500円ほどが相場です。
2,000円を超えてくると高めのお店です。
日給の場合は6,000円〜8,000円ほど。
10,000円を超えるとやや高めで、15,000円を超えるのはかなり高額だと言えます。
体験入店料(お金)が高いお店
歌舞伎町と大阪と名古屋のホストクラブの中から高額支給のお店をチラ見せします(笑)。
もっと見たい方は専用の特集記事をチェックしてください。
体験入店時にも歩合給がもらえる
体験入店で接客したお客様に気に入られてお酒の注文をしてもらえたら、歩合給(バック)が別途もらえます。
わずかな体験入店の時間内で売上を発生させるのはかなり難易度が高いです。
しかし、某youtuberのようにシャンパンを注文してもらえれば数十万の稼ぎになることもあります。
体験入店の手順・流れ(歌舞伎町編)
体験入店の流れ・手順をこの動画を参考に見ていきましょう。
『お笑い芸人・三拍子がホストクラブに体験入店』
体験入店について面談を受ける
まずは面談。
体験入店ではありますが、そのまま入店となる場合もありますのでいくつか質問を受けます。
基本的なプロフィールなどを用紙に記入します。
履歴書を持参するのもありです。
一般のバイトで「大金が欲しい」という志望動機はあまり好まれませんがホストクラブでは特に問題ありません。
それどころか、それを「やる気」ととらえて評価されることもあります。
変な建前はいりません、「モテたい」という理由も、もちろんOKです。
給与システムや勤務シフトなど就業に関することの説明も受けるので気になることがあったらここでちゃんと確認しましょう。
先輩ホストから接客を教わる
体験入店とは言え、実際にホストクラブに来店したお客さんの相手をするので基本的な接客術を学びます。
ホスト同士での意思疎通をするためのサイン、グラスの大きさの違いやライターでタバコに火をつける際の注意点など。
店によっては細かい接客まではさせないのでざっくりと教えるだけにとどまることもあります。
丁寧なお店だと実演などしてシミュレーションしてくれるので実際にテーブルについたときに失敗する確立が減ります。
ヘルプホストの心得
体験入店での接客は自分の指名客がいるわけではないので「ヘルプ」となります。
「ヘルプ」はメインである指名ホストの接客補助を担当します。
接客の指導で教わったことを思い出しつつお酒を用意したりタバコに火をつけたり、話の盛り上げ役に徹します。
意思疎通のサインは接客中の話の流れを壊したりしないように生まれたもの、できるだけ見逃さないようにしましょう。
接客中はお客さんにあまりにグイグイ行き過ぎるのも問題ですし、逆にしゃべらな過ぎるのも問題。
動画で紹介されているように「先輩とその彼女をヨイショする」イメージで。
もし指名ホストのいない「新規客」のテーブルにつくことがあれば多少グイグイ行っても良いです(ヘルプホストではない場合)。
そこで指名をもらえれば相当評価は上がります。
※基本的に可能性は低いです。新規客が欲しいのはすでに在籍しているホストも同じなのでそちらが優先。
ホストはトークが命
売れっ子ホスト=イケメン。
確かに一理ありますが、それが全てではありません。
美人は3日で飽きるなどと言われるようにイケメンもそのルックスだけでは長続きしないのがホストの面白いところ。
では何が重要かといえばやはり「トーク」
特に女性はおしゃべりが大好きですし、話すことでストレスの発散もしています。
お酒を飲みつつ思う存分しゃべってもらい、笑わせてあげる。
その対価として決して安くはないお金を支払ってもらうのです。
特別に崇高な・教養のある話をする必要はありません。
自分が見た・聞いた・気になったことでもいいですし、自分自身の話でも良いです。
ただし、自分語りはほどほどにしないと鬱陶しく思われる場合もあります。
全てのトークはお客さんに話し出してもらうためのきっかけと割り切るくらいがちょうどいいです。
軽くジャブを打ちつつ反応をうかがい、何か興味がありそうな話題を見つけたらそこを掘り下げる。
それを繰り返すうちにだんだんとそのお客さんの性格や好み、興味のある話題などがわかってくるものです。
体験入店の段階ではそこまで前に出てトークする必要はありません、先輩ホストの会話の邪魔をしないよう心がけましょう。
体験入店の給料受け取り
体験入店が終わればお待ちかねの体験料(給料)の受け取り。
金額が間違っていないかチェックしましょう。
このタイミングで実際に入店して働きたい気持ちがあるのであれば意思を伝えます。
明日からあなたもホストクラブの一員です。
通常の出勤にあたり細かな説明などもあるのでしっかり聞いておきましょう。
体験入店の手順・流れ(大阪ミナミ編)
2つ目の参考動画で別のお店の体験入店の流れを見てみましょう。
上記の歌舞伎町の説明とダブる部分は省略します。
『「ホストクラブ体験入店 the MOVIE!」 体験入店の流れを動画で紹介』
体験入店希望者だとしっかり伝える
店内に入ったら近くにいるホスト(スタッフ)に体験入店で来たことを伝えましょう。
その人が担当者ならそのまま、担当以外の場合は担当者を呼んでくれて案内してくれます。
中に入ることに戸惑ってしまうなら一旦外で担当者に電話なりLINEなりして連絡しましょう。
外まで出てきてくれるか、入り口で待っていてくれます。
体験入店やお店のシステムの説明を受ける
実際に体験入店でどんなことをするのか、お店がどのような取り組み(集客・新人育成)を行っているかなどを説明してもらいます。
ホストの仕事について不安なこと、求人情報で疑問に思っていたことなどを積極的に聞きましょう。
恥ずかしがったり、遠慮する必要はありませんよ。ここはそういう場ですから。
へアセット・スーツのレンタル
ホストたるもの、体験入店でも身だしなみは大事です。
とは言え、前日に美容院に行くとか、スーツを買っておく必要はありません。
ヘアセットはお店のホスト、もしくは専属のヘアメイクが上手くやってくれますし、スーツは貸してくれます。
体験入店に来たときの髪形で特に問題ないことも多いのでヘアセットはスルーすることもあります。
※ヘアセットしてもらえるからと思ってボサボサの頭で体験に行くのはNGです(笑)
研修を受ける
(テーブルマナー・お酒の作り方)
実際のテーブルにつく前に実践的なテクニックや知識を教えてもらいます。
体験時はサポート役がメインです。
その中でもお酒の準備は重要。
たとえホストの仕事をしなくてもためになる知識なので覚えておいて損はありません。
先輩ホストのサポート(実践)
ついに本番です。
必ず先輩ホストがいますので安心してください。
先ほど覚えたお酒の作り方を実際にやります。
緊張するのはわかりますがお客さんに楽しんでもらう場ですから笑顔を心掛けましょう。
わからないことはすぐに先輩ホストに確認しましょう。
※ちなみに、動画に写っている金髪の美女(?)は女装したスタッフですね。腕がたくましい(笑)
給料を受け取る
体験入店が無事終わって体験料を受け取ります。
高額なお店だと数万円にもなるとても嬉しいもの。
入店の意思も確認されますのでお店が気に入ったら働いてみましょう。
体験入店は1日で終わる場合もあれば2日以上できる場合もあります。
詳細はお店に確認してみましょう。
まとめ
体験入店の仕組みについての特集は以上です。
最後におさらいしておきましょう。
ホストクラブの体験入店とは、ホストの仕事を実際に体験して自身の適性を知ることができる仕組みです。
その過程で、お店の雰囲気や先輩ホスト(スタッフ)についても知ることができます。
体験入店には事前の問合せが必要で、当日に必ず持参しなくてはならないものは「身分証明書」です。
最初に面談が行われ、そこで合格した人だけが体験入店できます。
一通り終了したらお金が貰えます。
また、入店の意思を確認をされますので正直に答えましょう。
何はともあれ、まずは体験入店をするお店探しからです。
ホストペッパー内にも求人情報を紹介していますのでぜひ参考にして下さい。
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